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メッセージ

アト秒科学ノーベル物理学賞記念Pierre Agostini教授講演会

山内 薫

"Varmt valkomna till dagens forelasning av professor Pierre Agostini." ... 総合司会Erik Lotstedt 准教授(大学院理学系研究科化学専攻)のスウェーデン語による紹介が「アト秒科学の祭典」の幕開けを告げた。ピアニスト門光子氏が奏でるALFA(アト秒レーザー科学研究施設)の調べは、フランスの名器プレイエルを通じて安田講堂に厳かに響き渡り、世界初演となる宇田川賢人氏の作品がアト秒科学の世界に観客を誘った。

昨年(2023年)ノーベル物理学賞を受賞されたPierre Agostini教授(Ohio State University)は、 2024年9月26日(木)に東京大学安田講堂大講堂にて開催されたアト秒科学ノーベル物理学賞記念特別講演会にて、アト秒レーザー科学分野におけるご自身のご研究とこれからのアト秒科学の展望について語られ、会場の出席者を魅了した。質疑応答の時間には、会場が一体となって意見交換が行われた。最後に、Louis DiMauro 教授(Ohio State University)が基礎研究の意義と国際協力の重要性を述べられ、記念講演会は盛会のうちに幕を閉じた。

Agostini教授のご講演に先立ちご祝辞をいただいた藤井輝夫東京大学総長、Philippe Setton 駐日フランス大使、塩見みづ枝文部科学省研究振興局長、緑川克美理化学研究所光量子工学研究センター・センター長に心より御礼申し上げる。また、本公開講演会の開催に当たって、後援をいただいた文部科学省および在日フランス大使館、ご支援をいただいた古賀信介学術財団、共催していただいた大学院理学系研究科・理学部、大学院工学系研究科、そして、協賛をしていただいた団体の皆様に深く感謝申し上げる。

(令和6年10月14日)

このメッセージの内容は、理学部ニュース11月号(56巻4号)『トピックス』に「アト秒科学ノーベル物理学賞記念Pierre Agostini教授講演会」として掲載されている。
https://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/story/newsletter/page/10586/